コバンザメ
今日は鹿児島から入荷した珍しい魚をご紹介。
全世界の沿岸浅瀬に生息しているコバンザメ。「サメ」ではなく、れっきとした硬骨魚類(サメは軟骨魚類)。サバやカジキといった仲間と近いスズキ目に所属。
頭部にあるコバン状の吸盤がコバンザメの名前の由来。細長いのが特徴。
どこか分かります?シューズの裏、滑り止めみたいな模様。これでガッチリ、他の生物にくっつきます。
この魚、ズルいんですよ。クジラ、オニイトマキエイ(マンタ)、ウミガメ、ジンベイザメなどにくっつき、自分で泳がずに移動。おまけにおこぼれのエサまで頂戴したり。人生ラクに生きてる魚。
強い権力者のそばでおこぼれに預かる例えとして「コバンザメのような人」と悪い意味で使われることも。ちょっと可哀想かも。
でも一応理由はあって、強いものにくっつくことにより、外敵から身を守っています。
口の中はこんな感じ。歯はあまりありません。
半身におろすと身は硬めですが、かなり脂はあります。
白身ですが刺身にすると赤身が強く出ます。クセのない味。
地域にもよりますが、そんなに頻繁に獲れる魚でもなく、地元の人も普段から食べている魚でもなく、かなりレア。
20パック出来ます。
ちなみにこちらがマンタにひっついてるコバンザメ。お腹にも周りにもいっぱい群がってます。(せっかくの写真なのに必ずコバンザメ写ってる~。お前はいらないよ~)