小さなお願い
先日の話。2階をご利用になられたお客様が、帰りに店舗に立ち寄り、なにやら入り口に集まって数人でヒソヒソ。
「言っていいんかな?」
「じゃあ、私が言おうか」
「いや、ちょっと待って。やっぱり、ちょっとね」
「でも言わなきゃ」
何か言いたいことがあるようで、誰が伝えるか、言っていいのかどうか話をしていました。これ、絶対クレームやん。ドキドキしながら直立不動で待っていました。来た来た、来た~。もう、謝るしかない ! 話を聞く前に「すみません」。
「あのね、こんなん言っていいんかな。気を悪くしないでね。ちょっとお願いあるんだけどね、2階に時計付けて欲しいのよ。私ら年だから、あのオシャレな置時計では時間見えなくてね。なんか、図々しいお願いでごめんね。利用さしてもらって、こんなん言うの。なんでもいいから、数字おっきい時計あると助かるな、って皆で話してて。また考えといて。」
聞いた瞬間、拍子抜け。は? 時計?
もう時計の話で済んで良かったです。ホッとしました。
こちらこそ、気づかなくてすみませんでした。オシャレな置時計が2つあるから、それで十分と思っていました。確かに今までも私が部屋に出向くと、「いま、何時?」と聞かれることが多々。元々、夜の利用がメインだったため、酒を伴う飲食店では帰る時間を気にしないように、時計はお客様の目に留まらないように置くのが常識で、、、そう、掛け時計なんてのは御法度なんですね。
でも、状況変わって、夜の会食がゼロ、昼の会食にスイッチした今日この頃では、その時計の在り方、意味、価値が違って来ました。
お客様の目線から見た、小さな指摘、些細な事は言ってもらわないと分からないこともあります。いつも利用していただいてるからこそ、その意見は大事な提案として受け止め、早速、翌日に時計を取り付けました。
次回は気持ちよくご利用いただけると幸いです。