大きな勘違い
配達中に顔見知りのおばあ様とすれ違い。先方も気づいたので、車を止めて窓越し挨拶。
「こんにちは~」
「今度、なんぼになった?」
(え~、いきなり年聞くのか~、最近誕生日だったし、また年とったし、サバ読むか~)
「なんぼやったかな~ちょっと覚えてないなあ」(と、とぼけてみる)
「なんだ、知らね~のかい」(へい、知らね~、知らねよ~、自分の年なんて)
「はい、忘れちゃったなあ~」
「あれまあ、忘れっちまったかい?おらのタバコ。星がいっぱいついてるやつ。値上がりしちまってよ~」
(え?タバコですか?タバコ?年じゃないの?紛らわしい。それセブンスターの話?それなら知ってる)
「あ、思い出した! 560円から600 円になりましたよ」(いや~わざとらしい会話。なんだ、なんだ、タバコかタバコ、ちょっとつまんね~)
「高いなあ。でもしょうがねーな、止めらんねーし。ところで、あんたは、なんぼになった?」
(結局、聞くんか~い)
「気持ちは20代です」
「あっはっは~、うまいこと言うね。それで通しておきな。あっはっは~。マスクしてたら分かんねーから、それで通しな」(ちょっと笑いすぎなんですけどー)
いやいや、ご年配の方は主語述語を省略しすぎ。いきなり聞きたいことをボーンと直球で投げて来るので、時々、会話が噛み合わないことがあります。
その後、タバコ2カートンの注文が来て、配達させていただきました。和やかな雰囲気になって良かった良かった。
結論。年配の方との会話は、前後を読み取る洞察力が大事。いちいち言わなくても分かってくれる、と思われている。
日本語って難しいな。